様々な依頼を解決していくプロセス

column 01:進行中の多様な工事現場から...。

暑い夏がやってきました。毎年の事ですが、この時期に過酷な条件下で働く「現場」の職人さんたちには本当に頭が下がります。
一口に現場といっても、建物の規模、使用用途、工事方法などが違うので現場もそれぞれ同じではありません。特にこの夏のFEDLの現場はバラエティに富んだものになっています。そして、それに伴って設計・監理をするときのポイントも様々です。現在進行中の6つの現場も企画・設計の進行方法から現場の対応など、すべてそれぞれのプロジェクトの個性や必要に合わせて違った対応をしています。


1.「新築・木造・一軒家のカフェレストラン」
この夏に竣工する八ヶ岳のカフェレストラン。料理研究家から転身して、山梨に移り住んでレストランカフェを開業するYさんをサポートしました。Yさんご夫婦の、スタイルのある生活を色濃く店舗に反映していくために、建築も施主がこれから手を加え続けられ、施主の色に染められるような余地をたくさん残して設計されています。DIYが得意な旦那様が棟梁の下で毎日手伝いながら内装を考えたり、時には大勢の友人たちが手伝いに来たりと、建設中からサロン的な場所になる予感を秘めたカフェレストラン「DILL」です。

DILL

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2.「リフォーム・木造・一軒家の改装」
木造家屋の一室を音にこだわった本格的オーディオルームにするために改装します。昔ながらの木造家屋で、土壁を壊すと竹の下地が出てきました。リフォームでは、元の建物の床、壁、天井を剝がしてみて始めてわかることもあるので、工事に入ってからの現場での判断が重要になってきます。

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3.「リノベーション・鉄骨造・集合住宅」
鉄骨集合住宅のオーナー住戸をメゾネットで二世帯住宅になるように大改装。鉄の柱、梁、天井のみに解体されたガランとした広い空間に改めて新しい間取りの壁になるところを木の下地を組んで仕切っていきます。昔の建物は図面も残っていないことが多く、実測など調査をしながら建物の現況の図面を起こすところから始めます。また、壁を開けた機会に耐震診断も行いました。

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4.「新築・木造・一戸建て住宅」
木造住宅と一口に言ってもいろいろな木造の工法があり、大ざっぱに挙げると、昔ながらの柱梁と筋交いで組み上げる在来の軸組工法、ツーバイフォーなどの枠組み壁工法、エンジニアリングウッドと呼ばれる集成材と金物などで大空間を造れる工法、ログハウスetc….。細かくはまだまだいろいろありますが、予算や敷地条件、デザインの好みによってそれらの工法の中から適宜選択します。写真の住宅は在来工法を選択しました。上棟式の時の風景です。

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5.「新築・RC造・複合ビルディング」
1、2階に店舗、3、4階にテナント、5階に賃貸住宅、最上階にオーナー住戸という構成の複合ビル。個人オーナーのビルでは最初のファイナンシャルプランからその後の運用までを考えた上で、建物の魅力が持続して資産価値として継続していく設計を考えるなど、総合的にサポートすることが重要になってきます。

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6.「リノベーション・RC造・店舗」
大阪で開業される動物病院のプロジェクトは見通しの良い道路沿いにある古いビルを改装します。古いビルなので、ビル自体の魅力もアップさせながら個性的な店舗になるように計画。八ヶ岳のカフェレストランもそうですが、個人オーナーの店舗は、空間がオーナーを引き立てるように、事業主の個性が店舗の魅力になるようなデザインにしたいと考えています。

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以上のように、さまざまなタイプのプロジェクトが持ち込まれますが、設計を始める以前のプロジェクトの全体像を決めるところから相談を投げていただき包括的に企画・設計を進める事ができると、プロジェクトの完成度につながるように思います。
ただデザインされた建物、機能的な間取りを考えるだけが設計ではなく、問題の解決や新しい生活・事業の創造をサポートするための提案をしながら、オーナー・施工・設計がチームになって、建物にオーナーのカラーを吹き込めるようなプロジェクトを練り上げるところから始め、設計、現場を経て完成までもっていくことが私達の仕事です。