2021.04.15

–土地活用–【競争しない賃貸住宅 vol. 4】

◎コラム 設計事務所と考える賃貸住宅 

▪ずっと新築のまま、という建物はありえないなら…
時を経て味わいを増すデザインと長期的な収益を考えることの関係は



—「古い」ことを「味わいのある」に変換できるか

 建物は建った瞬間から古くなっていく運命にあります。新築の時にはどんな建物でも新しさが魅力となりますが、それは5年、10年もすると失われていきます。メンテナンスフリーでいつまでも新築のような建物があれば良いのですが現実はそうではありません。
 しかし良いヴィンテージマンションは何年経っても人気があり、また経年変化で味が出る自然素材の建材を好む層は確実に増えています。
 長く注文住宅の設計をしている弊社でも、最近は豊かな空間体験が豊富で、自分の生活スタイルを大切にするクライアントが増え、住空間に対する要求に変化がおきていると感じています。その中でよく出るキーワードが「古くなって味が出るような」ということです。自然素材は時間を経ることで味になるということを居心地の良さや愛着として受け入れる人が増えています。
 経年変化が魅力になるとすれば、古くなって競争力がなくなるという考え方から距離を置くこともできます。(もちろんそれでもメンテナンスから解放されるわけではなく、建物を守るために手入れが重要だということに変わりはありません。) 普通の人が求めるすまいの形がより多様になっているのに対してそれを受け止める賃貸住宅が少ないと考える人は確実に増えているのではないでしょうか。


新築ではなくなった時の魅力は何かを考える


経年変化が味になっていくことを見越したデザインを。賃貸併用住宅 細長の家2.3





◎コラム 設計事務所と考える賃貸住宅 
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