RIGID FRAME 01 リジット・フレーム 01

クライアントは若いご夫婦とお二人のお子さんの4人家族。
敷地選びの段階から計画に加わってほしいという施主のご要望により、いくつかの分譲宅地を一緒にまわり、間口6ｍ強、奥行き20ｍ、東側1/3が傾斜地である細長く眺めの良い敷地に決めました。
眺めを生かすこと、たくさんの友人を呼んでくつろげる家にしたいというクライアントのご要望に応えるため、どの階からも景色が眺められ、大人数を招いて楽しめる大きな空間を実現することになりました。

道路面より下がった地下の寝室はRC造、その上に木質ラーメンを載せた混構造で、東側に大きな開口部を集める内部に柱のない建物を実現しています。
リビングから隣の家の屋根が視界に入らないような工夫をし、床レベルは道路面より1.5ｍほど高く、玄関・水廻り、ダイニング・キッチン、子供部屋をスキップしていくことで建物全体が一つの空間でありながら何となく分節され、家のどこからでも景色と空を感じることのできる開放感のある建物となりました。単純な箱の中に慎重に床を配置することによって、それぞれのエリアが外部と視覚的な関係性を持ちながら、内部の関係性も豊かに楽しめる家となっています。