Slender house 2.3 細長の家 2.3

巾2.3m×奥行き約20mの細長い土地に建つ賃貸併用住宅。敷地に1.5m程のレベル差があり奥に向かって高くなる土地を生かし、階段状にフロアを上がるようになっている。外階段から入る敷地道路側の2階と３階がメゾネットの賃貸住宅、奥に向かって上がっていく３層が自宅になっている。

手を広げると両壁につきそうな巾ながら長手方向に遠くまで見通せる目線の抜けを設けたことで窮屈さは感じないようになっているが、階段やキッチン、クロゼットなどが部屋のしきりとなりストリートのような面白い動線となりコンパクトに使い勝手の良い家になっている。

建築時には左右の土地が利用できなかったため、建て方は奥から順番に、屋根材や外壁材などの長い部材は正面から奥に送りながら搬入するなど施工計画を入念に立てる必要があった。